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ファルセット(技法)の練習

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ファルセット(技法)の練習

ファルセットとは?

ファルセットとは、「弱々しく息漏れさせた裏声」のことです。 ファルセットを出す事で、感情的で、繊細な声を作る事ができます。

発声技術編では、基本としてなるべく地声と裏声の境目を目立たなくするように練習をしましたが、 今回は逆の発想で、いかに境目を目立たせるかがポイントとなります。

ファルセットと裏声の違い


ファルセットと裏声違いについて明確にしておきます。 裏声は、厳密には3種類の発声方法に分ける事ができ、それぞれに名前が付いております。 クラシックのように柔らかく出した裏声を「ヘッドボイス」、そして強く芯のある裏声を「ミドルボイス」、 そして弱々しく息漏れした裏声を「ファルセット」と呼びます。

つまり、3種類ある裏声の出し方の中で、息漏れさせて出すものがファルセットです。 しかし、人によって言葉の定義付けはまちまちで、裏声全般の事をファルセットと呼ぶ方も大勢いらっしゃいますので、注意が必要です。

ファルセットの強化方法について

もし現状で弱々しいファルセットしか出せなく、裏声を強化していきたい場合は、ヘッドボイスとミドルボイスの出し方を覚えてみましょう。 これらを覚えることで、裏声の音域をパワフルに歌うことができるようになります。 下記の記事を併せてご覧ください。

ファルセットの動画

ファルセットの見本となる動画を載せておきますので、声質や表現方法を確認してみましょう。

How to Sing for Men: Using Falsetto

http://www.youtube.com/watch?v=XgQ1VmeELtw

0:50あたりからファルセットを使ったデモンストレーションが見れます。 地声から裏声に切り替える際に、息漏れさせることにより感情的な表現を出しております。

Yodeling

http://www.youtube.com/watch?v=whIj6mrUGzQ

Yodelingは、ファルセットを使いあえて地声と裏声の境目を目立たせる事で独特のスタイルを生み出した歌です。

ファルセットにまつわる現実

ファルセットはとても感情的で美しい音色がするのですが、現状としては、高音でミドルボイスを使えない歌手が 実力を隠すためにファルセットを多用する事があります。

地声と裏声をうまく繋げられないと実力不足のレッテルを貼られる可能性があります。 もちろん表現の世界なので型の強制はしませんが、ミドルボイスとファルセットをどちらも使える上で、曲調に応じて使い分ける方が良いかもしれません。

ファルセットの出し方

それではファルセットの出し方を身につけていきましょう。 ミドルボイスを多用している場合は、あえて息漏れさせた歌い方に慣れるまでほんの少し時間がかかるかもしれません。

まず裏声で「アー」と声を伸ばします。 その状態で徐々に脱力していき、声を息漏れさせていきます。同時に息を減らし弱々しくします。 感情的な気持ちを込めて発声することでイメージがしやすくなります。

ファルセットを発声すると、息漏れしたようなスーっという音が聞こえますのでよく聞いて判断しましょう。

ファルセットの練習


図は、声帯の閉鎖加減を5段階に分類したものです。 声帯の仕組みをより詳しく知りたい方は、下記リンクも参照ください。

声を息漏れさせるかさせないかは、声帯の開け閉めですべて調整されます。 声帯を閉じれば閉じる程、声は響き、力強くなりますし、声帯を開ければ開ける程、声は息漏れし、弱々しくなります。 ファルセットをうまく操るには、裏声の状態で声帯の開け閉めを自在にコントロールできるようにすることが必要です。

練習方法としては、アーと声を伸ばしながら、声帯を徐々に開いて息漏れさせたり、逆に声帯を閉じてミドルボイスに近づけたりを繰り返します。 この練習を繰り返すと、声帯の開き具合により色々な声質に変化させることができるようになります。 狙った声帯の開き具合で声を出せるように練習しましょう。

声帯の開け閉めができるようになったら、次は、チェストボイス(地声)で「アー」と発声した後に、ファルセットで弱々しく「ハァー」と抜く練習をします。 美しく繊細な声になるように練習してみましょう。 ファルセットに切り替えたときに極端に声を抜きすぎても違和感がありますので、自分の声をよく聞きながら抜き加減を調整してみると良いと思います。

ファルセットの練習まとめ

1. ファルセットとは、「弱々しく息漏れさせた裏声」のことです。 ファルセットを出す事で、感情的で、繊細な声を作る事ができます。 地声と裏声の境目をあえて目立たせるような発声になります。

2. 裏声とファルセットの違いとしては、裏声の出し方を細かく分けたうちの1つがファルセットとなります。 他はヘッドボイスとミドルボイスです。 ただし、中には裏声全般のことをファルセットと呼ぶ方もいらっしゃるので注意が必要です。

3. ファルセットは、ミドルボイスを使えない歌手が実力を隠すために多用する事があります。 地声と裏声をうまく繋げられないと実力不足のレッテルを貼られる可能性があります。 ミドルボイスとファルセットを両方使える状態にしておき、曲調に合わせて使い分けられる状態にしておく方が良いかと思います。

4. ファルセットの出し方として、裏声で「アー」と声を伸ばした状態で、徐々に脱力していき、声を息漏れさせてみましょう。 声帯の開け閉めを上手く調整して、色々な声質を出せるように練習していきましょう。

5. 慣れたら、チェストボイスからファルセットに切り替えてみます。 美しく繊細な声になるように練習してみましょう。

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