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息漏れ声の練習

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息漏れ声の練習

息漏れ声とは?

息漏れ声は、その名の通り息漏れさせた声を出す技法です。 英語では「ピアニッシモ」などと音楽的に表現したり、「breathy voice(ブレシーボイス)」と表現したりします。

息漏れ声は、歌の技法として使えます。 声を息漏れさせると、繊細さや、エロティックさが出ます。

息漏れ声とウィスパーの違い

息漏れ声とウィスパー(ささやき)は分けて考えます。

ウィスパーは、息だけ吐いた状態で発音を加えて出します。 よく耳元に口を当てコソコソと話す状態です。 声帯は振動しません。

対して息漏れ声は、わずかな声帯の振動があります。 私たちが普段話す声と比べると、より声帯が開き、息漏れしています。 ウィスパーと話し声の中間と捉えることができます。

ファルセットと息漏れ声の違い

ファルセットと息漏れ声は、同じ声帯の閉鎖加減の発声です。 地声だと息漏れ声、裏声だとファルセットと名前が付いているだけです。

息漏れ声からファルセットに切り替えると、同じ声帯の閉鎖加減なので地声と裏声が一本に繋がります。

息漏れした発声しかできない場合

息漏れした発声しかできず、強い声が出せない場合は、声帯を閉じるための筋肉を鍛える必要があります。 一度チェストボイスを鍛えるエクササイズをしてみましょう。 ボーカルフライの練習も効果があります。下記リンクを参照してみてください。

息漏れ声の動画

息漏れ声の見本となる動画を見て、音域や声質を確認してみましょう。

カヒミ・カリィ ハミングが聞こえる

http://www.youtube.com/watch?v=QYVlX2B3FuY

カヒミ・カリィさんのハミングが聞こえるという曲です。 この曲は、ちびまる子ちゃんのオープニング曲としても起用されました。 息漏れ声を出すことで、繊細さや、エロティックさが伝わってきます。

ヴィーナスとジーザス

http://www.youtube.com/watch?v=CKqLuG98bGE

やくしまるえつこさんのヴィーナスとジーザスです。 「荒川アンダー ザ ブリッジ」のオープニング曲としても使用されています。 全体的に小声で、抜いた感じで声を出しています。とても可愛い感じが伝わってきます。

息漏れ声一本で歌っている歌手の動画を紹介しました。 普通の歌い方とはちょっと違う、独特なボーカルになっているのがわかるかと思います。

ただ、普通に歌う場合は息漏れ声とパワフルな声を組み合わせて使うかと思います。 感情を表現したい部分で弱々しく息漏れさせてみましょう。

息漏れ声の出し方


息漏れ声の出し方を覚えるには、ファルセット同様に、声を伸ばしながら行います。 声を伸ばしながら、徐々に声を息漏れさせていきましょう。 あまりに息漏れさせすぎると、息のみの声になってしまうかと思います。 うまくバランスを調整してみましょう。

息漏れ声が出せない場合は、おそらく「息のみで声にならない状態」から、いきなり「普通の話し声」に移ってしまうかと思います。 息漏れ声はその中間の声です。 「ハァー」という感じで、ため息の真似をすると感覚を掴める方もいます。

息漏れ声の練習方法


http://www.youtube.com/watch?v=034uK-Dnn4w

見本のように、話し声と、息漏れ声を交互に発声してみましょう。 息漏れ声は、声帯の閉鎖具合の調整がすべてなので、安定して息漏れさせられるようになるまでは意識を集中させて練習あるのみです。

実戦で息漏れ声を使う際の注意点

息漏れ声は、発声の仕組み上どうしても声量が出せません。 そして音量を稼ぐためにはマイクに口を近づけるしかないのですが、逆にその状態で強い声を出すと、ものすごく大きな音量になってしまう事もあります。 その場合は、強い声の時はマイクを離し、息漏れ声の時は近づけるといった感じで、マイクと口の距離を変えてみると良いでしょう。

息漏れ声一本で歌う場合は、息漏れ声では声量が稼げないため、バックの音を減らすか、マイク音量を上げなければいけません。 マイク音量を上げる場合はハウリングに気を付ける必要があります。

息漏れ声の、繊細かつエロティックな声は、聴く人の心を十分に魅了する事ができます。 パワフルな声と繊細な声の両方を活用して、曲に表情を付けてみてください。

息漏れ声の練習まとめ

1. 息漏れ声は、その名の通り息漏れさせた小声を出す技法です。 繊細さや、エロティックさを出せます。

2. 息漏れ声は、ウィスパー(ささやき)と普通の話し声の中間に位置させることができます。 ファルセットと息漏れ声は似ています。声帯の閉鎖加減は一緒で、ファルセットの場合は裏声、息漏れ声の場合は地声での発声です。

3. 息漏れ声の出し方として、声を伸ばしながら徐々に息漏れさせていくという練習をしてみましょう。 上手く出せない場合は、ため息のように、ハァーとしてみると感覚を掴めるかもしれません。 できるようになったら、普段の話し声と息漏れ声を交互に出してみましょう。

4. 息漏れ声は発声の仕組み上声量を出しにくいので、マイクを口に近づける必要があります。 しかし、強い声との差が激しいので、その都度マイクと口の距離を上手く調整して歌うと良くなります。 息漏れ声一本で歌う場合は、バックの音を減らしたり、マイクの音量を上げたりと工夫する必要があります。

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