図の、②の位置にある筋肉が甲状舌骨筋です。

甲状舌骨筋は、舌骨(上にある軟骨)と甲状軟骨(真ん中の、喉仏がある軟骨)を結んでおり、収縮すると喉頭が上に引き上げられます。

この筋肉に関しては、最初から機能する場合が多いですが、今回は意識を集中して動かしてみましょう。

甲状舌骨筋を鍛える

ここでは2つのステップを踏んで練習します。

  1. 甲状舌骨筋を動かす
  2. 胸骨甲状筋と一緒に動かす

1. 甲状舌骨筋を動かす

手を水平に前に伸ばし、人差し指を立てます。 その状態で人差し指に向かって声を飛ばすように、裏声で「イー」と発声してみます。

声を口からそのまま前に飛ばす感じです。

この発声をすると、喉仏が上がるはずです。反対の手で喉仏を触って確認してみましょう。

2. 胸骨甲状筋と一緒に動かす

これまで、前ページで解説した①胸骨甲状筋と、 このページの②甲状舌骨筋の2つを動かせるようになりました。 この筋肉を同時に働かせて、引っ張り合ってみましょう。

まず上記の方法で裏声の「イ」でロングトーンをし、甲状舌骨筋を働かせます。 その状態から、胸骨甲状筋を使い少しずつ喉仏を下げてみましょう。

すると、喉仏が下がると同時に、少し籠もったような声に変化していきます。

胸骨甲状筋の調節次第で、様々な音色が出せるので試してみてください。