声は人間の体から作られるものなので、コンディションの良し悪しが出てきます。

なるべく最高のコンディションで歌えるように、喉のケア方法、喉に良い食べ物、飲み物などを知っておきましょう。

目次

基本的な喉のケア方法

まずは体調管理などを書いていきます。

  1. 健康でいること
  2. ストレッチ/ウォーミングアップをすること
  3. 水をこまめに飲むこと
  4. できれば咳(セキ)をしないこと
  5. お酒/タバコを控えること
  6. 睡眠をしっかり取ること

1. 健康でいること

風邪を引いてしまうと声が枯れます。

適切な食事、適切な運動、適切な睡眠を取り、常に健康でいれるよう努力しましょう。

良い声は健康な体から作られます。

2. ストレッチ/ウォーミングアップをすること

歌う前に必ず喉の筋肉を伸ばしたり、軽く声を出して温めましょう。

喉の筋肉が温まってもいないのにいきなり大声を出してしまうと、コントロールを失って声帯を傷つけてしまう恐れがあります。

歌はスポーツと同じだという認識を持つと良いかと思います。

3. 水をこまめに飲むこと

喉を潤った状態に保つことで、発声器官が正しく機能します。

水をこまめに飲んで、喉が渇かないようにしましょう。

4. できれば咳(セキ)をしないこと

咳は声帯に負荷をかけます。

といっても咳は生理的な反応なので、全くするなという事はできませんが、どうしても咳を沢山してしまう場合は、 病院に行き薬をもらった方が良いです。

5. お酒/タバコを控えること

お酒は喉の水分を落とします(後述します)。 タバコはポリープの原因となる他、肺活量を落とし、咳のリスクを高めます。

健康的な体を維持するという点でも、これらはなるべく控えた方が声には良いです。

6. 睡眠をしっかり取ること

喉を休める一番良い方法は睡眠です。

睡眠不足だと疲労が残りますし、寝ぼけていると喉の筋肉も思うようにコントロールできません。

声に関連した喉のケア方法

発声に関連した喉のケア方法です。声帯に負荷をかけすぎないことがポイントです。

  1. シャウトしないこと/とんでもない声量で張り上げないこと
  2. 声を使いすぎないこと

1. シャウトしないこと/とんでもない声量で張り上げないこと

シャウト/デスボイスは声にとっては危険です。とんでもない声量で張り上げ続けるのも喉に負担がかかります。

これらは「表現を取るか寿命を取るか」の分かれ道でもあります。 といっても声の寿命ばかりを気にしていては表現の幅が狭まってしまうので、長期間の使用を避ける事、そして声を休める日を多く取り入れる事を心がけましょう。

2. 声を使いすぎないこと

例え負荷の少ない発声をしていたとしても、声を長時間使いすぎる事自体が良くありません。

歌手のみならず、声優、教師、電話業務、セールスなど、日頃から声を使うお仕事をされている方も同様に気を付けなければなりません。

声帯には休息が必要ですので、声を出さない時間を必ず作るようにしましょう。

食べ物に関連した喉のケア方法

食べ物、飲み物は食道を通りますので、気道に付いている声帯には一見関係ないように見えますが、そういうわけでもありません。

結論から言いますと、口の中を潤わせる事と、体中の水分量を増やす(減らさない)事が肝心です。

  1. 水、スポーツドリンクを飲む
  2. 飴を舐める
  3. カフェイン入りの飲み物、アルコール(お酒)を控える
  4. 塩分を控える
  5. 喉に膜を作ってしまう食べ物を控える
  6. ライムジュース、レモンジュース、オレンジジュースなどの柑橘系の飲み物を飲む
  7. 炭酸入りの飲み物を控える

1. 水、スポーツドリンクを飲む

基本中の基本です。体中の水分量が増えると、喉や目など、水分を必要としている場所が十分に潤います。

加えて、口の中に入った水が体温で温められ、蒸発して気管へと直接入り込み、潤いを与えてくれます。

体への吸収は、特にスポーツドリンクが効果的です。

2. 飴を舐める

飴には唾液を分泌させる効果があります。口の中が潤えば、それが蒸発して気道に入り込み、喉が潤います。

ガムでも同様の効果があります。

3. カフェイン入りの飲み物、アルコール(お酒)を控える

コーヒー、お茶、コーラ、栄養ドリンクなどがこれにあたります。

カフェインには利尿作用があり、体中の水分を外に出してしまう効果があります。 アルコールも利尿作用がありますし、加えてアルコールを分解するために体中の水を集めだすので、喉(目なども)がカラカラになります。

常に控えろとまでは言いませんが、歌う前、歌っている最中は控える方が賢明です。

4. 塩分を控える

塩には脱水作用があります。塩分を摂り過ぎると体中の水分を使って濃度を薄めようとしますので、喉がカラカラになります。

歌う前、歌っている最中は控えましょう。

5. 喉に膜を作ってしまう食べ物を控える

脂肪、チョコレート、バナナ、牛乳、アイスクリーム、ヨーグルトなどは、喉に余計な膜を張ってしまいます。 その結果粘膜の分泌を促し、タンが絡むようになります。

歌う前、歌っている最中は控えましょう。

6. ライムジュース、レモンジュース、オレンジジュースなどの柑橘系の飲み物を飲む

喉を綺麗な状態に保つ効果があります。 特に、上記の粘膜を作ってしまう食べ物を洗い流す効果があります。 これらは水だけではなかなか洗い落とせません。

7. 炭酸入りの飲み物を控える

炭酸入りの飲み物を摂取すると、ゲップの生成を促します。

ゲップが出ると非常に歌いにくいので、歌う前、歌っている最中は控えましょう。