ボイストレーニングをする上で、声区(せいく)と換声点(かんせいてん)という言葉を理解する必要があります。

いきなり専門的になりますが、是非理解していただけたらと思います。

声区(せいく)とは

声区とは、簡単に言えば人間が発声するときに使う声の「ギア」です。 私たちは低い声を出す時は「地声」を使い、高い声を出すときは「裏声」を使います。

地声と裏声は、実は声帯の使われ方が違います。これらは別々の声区ということになります。

声区の種類

れみぼいすでは、地声と裏声の他に、極低音と極高音を加えた4声区で説明していきます。

この4つの中で、最も重要なものは地声区と裏声区です。 残りの2つ(極低音区、極高音区)はおまけとして捉えていただいて構いません。

地声区

私たちが会話する時に最もよく使う声区です。 太く厚みのある声が出ることが特徴です。 英語では「modal voice register」と表記します。

この声区で出す声の事を、一般的には「地声」、専門的には「チェストボイス」、「胸声(きょうせい)」と呼びます。 れみぼいすでは、「チェストボイス」または「地声」を使います。

チェストボイスは、歌において最も重要な声です。

裏声区

高い声を出そうとすると声が裏返るかと思いますが、 これは裏声区に切り替わったということになります。 高音を出すために極めて重要な声区となります。 英語では「falsetto register」と表記します。

裏声区は特殊で、声の出し方によって色々な呼び方に変わります。

  • ファルセット
  • ヘッドボイス
  • ミドルボイス(ミックスボイス)

ファルセットとは、息漏れした弱々しい裏声のことです。

ヘッドボイスとは、クラシックで多用されるような、柔らかく響く裏声です。 ファルセットとは違い、息漏れはしませんが、地声のように強くもありません。

ミドルボイス(ミックスボイス)とは、パワフルで、地声の延長のように聞かせた裏声です。 地声と裏声がまるで一本に繋がったように聞こえます。 ポップスやロックでよく使われます。

それぞれの声の出し方については後の記事で詳しく解説していきます。

極低音区

一般の方には馴染みがないかもしれません。 低音でブツブツという音が鳴ります。 英語では「vocal fry register」と表記します。

YouTubeに参考になる動画があるので貼っておきます。

動画の中で聞ける、極低音のブツブツと鳴らしている声がそうです。

この声の事を、「ボーカルフライ」または日本語で「エッジボイス」と呼びます。 れみぼいすでは、英語名に沿って、「ボーカルフライ」と呼ぶことにします。

極高音区

極低音区同様、一般の方には馴染みがない声区かと思います。 英語では「whistle register」と表記します。

やかんが煮えるような音がします。極限られた人にしか出せない声区です。

この声の事を、「ホイッスルボイス」と呼びます。 管理人はホイッスルボイスを出すことができないので、紹介のみにとどめておきます。

換声点について

声区が切り替わるポイントのことを、換声点(かんせいてん)と呼びます。

4つの声区のうち、歌において重要なのは「地声」と「裏声」です。 そして幅広い音域を歌うためには地声と裏声の間にある換声点をうまく飛び越える必要があります。

換声点付近の発声は極めて難しく、よく音程がぶれてしまったり、苦しい声になってしまったりします。

いかに上手く換声点付近を発声するかというのも、歌の技術においては重要になってきます。