誰もが声が枯れるなどの症状を経験したことがあるかと思います。

ここでは声枯れが起きる原因や予防法、そしてポリープなどの声帯の病気について触れます。

声が枯れる原因

声を使いすぎると、声帯が炎症を起こし、赤く腫れます。 声帯が腫れてしまうと、声帯を上手く合わせることができなくなるため、声が掠れたり、高音が出しにくくなったりといった症状が出ます。

声帯が炎症を起こす要因としてはおおまかに以下の通りです。

  1. 風邪
  2. 咳、咳払い、くしゃみのしすぎ
  3. 長時間の声の使いすぎ
  4. 張り上げ、シャウトのしすぎ

声枯れを予防するには、なるべく声帯に負荷をかけないように心がけるのが一番です。

とはいっても魅力的な発声テクニックの一部には声帯に負荷をかけるものがありますので、どれが声帯に多く負荷をかけるのかは前もって把握しておくべきです。 負荷をかける発声は、あまり長時間しないようにしましょう。

もし声が枯れてしまった場合に唯一直す方法は、声を出さずに休む事です。 のど飴を舐めたところで、炎症が治まるわけではありません。

喉は潰しても強くならない

喉は潰す程強くなるという意見をたまに見かけますが、そのようなことは決してありません!むしろ声を酷使すればする程、休むだけでは治らない声帯の病気へと発展する場合もあります。

声帯というのは、実は非常にか弱い2枚のヒダです。 そしてボイストレーニングを続けても、声帯そのものが強くなることは絶対にありません。

ただし、声帯周りの筋肉は使えば使うほど強くなります。ボイストレーニングの目的は、声帯周りの筋肉を強くし、コントロールできるようにすることです。「声帯そのもの」と「声帯周りの筋肉」、この2つを混同しないようにしましょう。

声の病気について

声を酷使することで様々な病気へと発展します。 単なる炎症であればまだ良い方ですが、悪化すると出血を伴ったり、慢性的な腫れを伴ったりする場合もあります。この場合は治癒が長引くことがあります。

無理に声を出し過ぎることで、声帯に血豆のようなもの(声帯ポリープ)ができる場合があります。 慢性的に無理な発声を続けると、声帯にペンダコのようなもの(声帯結節)ができることもあります。 声帯がガタガタになってしまうと、声が掠れたり、裏声が出せなくなったりなどの症状が起こります。

これらは自然に治る場合もありますが、最悪の場合手術の必要性がでてきます。 慢性的に声が掠れるなどの症状がある場合は、一度耳鼻咽喉科で診てもらう事をお勧めします。