ボーカルフライとは、極低音域で声帯をブツブツと振動させた声です。

日本語では「ボーカルフライ」というよりは「エッジボイス」という呼び方の方が馴染みがあると思います。

正直名前なんてものはどちらでも良いのですが、れみぼいすでは、世界基準に合わせ、ボーカルフライと表記することにします。

ボーカルフライを出してみることで、発声器官の脱力や、声帯閉鎖の感覚を掴むことができます。

ウォーミングアップにも適しておりますので、歌う前に軽く出しておくと良いです。

ボーカルフライ(エッジボイス)の出し方

声を出しながら音を低くしていきます。 これ以上下げられないという場所まで行くと、「ブツブツ」という声帯の振動音がします。

ボーカルフライが出せない方は、声帯の閉鎖筋が弱い可能性があります。以下の手順を踏んで練習してみてください。

  • まず息を喉で切る感じで止めます。息を止めると、声帯は完全に閉鎖します。
  • 息を止めた状態から、息を吐く、喉で止める、吐く、止める…を繰り返し、声帯の閉鎖運動を体感します。
  • 閉鎖を保ったまま声を出す練習をします。
  • そのまま声を低くしていくと、ボーカルフライになるはずです。

過度な力は必要ありません。最低限の力で声帯を閉鎖させるように練習してみましょう。

ボーカルフライに慣れたら、大きな音のブツブツを出せるように練習してみるのも良いです。 息の量を増やすのではなく、声帯をきちんと閉鎖することで、1粒の音が大きな音になります。

また、1粒1粒をゆっくり出せるように練習してみましょう。 これも声帯を閉鎖することで可能になります。 これをするには、非常に繊細なコントロールが必要です。