ここからは、より具体的に発声器官について掘り下げていきます。

発声は喉で行われますが、喉頭筋(こうとうきん)と呼ばれる、喉の筋肉群が動き、喉頭の上げ下げを行ったり、ピッチの調整や声帯の開け閉めを行う働きをします。

発声においてとても重要な筋群であり、これらを鍛え、繊細にコントロールできるようになることが、歌の基礎作りとして重要です。

2種類の喉頭筋

喉頭筋は、大まかに外喉頭筋と、内喉頭筋の2種類に分ける事ができます。

1. 外喉頭筋(がいこうとうきん)

外喉頭筋は、喉頭を上下に引っ張ったり、喉を開いたりする筋群です。

この筋群が発達してくると、調節次第でオペラのような声、苦しそうな声など、様々な声質に変化させる事が可能となります。

2. 内喉頭筋(ないこうとうきん)

内喉頭筋は声帯にまつわる筋群で、声帯を開いたり閉じたり、 声の高さを調節したりする機能を担っています。

例えばささやき声、地声、裏声の変化などの調節は、すべて内喉頭筋の働きによるものです。

まずは次記事で、外喉頭筋について解説していきます。