より具体的なミドルボイスの練習方法を記載していきます。
まずは「ナナナ」「ノノノ」「マママ」「モモモ」「ガガガ」「ゴゴゴ」の音で練習です。
見本はすべての音を通して発声しております。 声帯を閉じることも大事ですが、同時に喉を開いた発声も心がけましょう。
くれぐれも以下の見本にはならないように!
これは息漏れしていて、弱々しい裏声(ファルセット)になっております。 しっかりと声帯を閉じて、響く声を出しましょう。
安定的にミドルボイスを出せるようになってきたら、色々な高さ、色々な母音で出してみます。
特に難しいのは「ウ」と「イ」の母音です。 この2つは喉が絞まりやすいので、喉仏を触って確認しつつ練習しましょう。
ミドルボイスの練習で使える音階を貼っておきますので、是非ご活用くださいませ。
換声点をずらして臨機応変に歌う練習
裏声への切り替え時は、地声をぎりぎりまで張り上げるか、早めにに切り替えるかで換声点をある程度ずらすことができます。
切り替えポイントに幅が出れば、難しいフレーズでも対処できる可能性が増えます。
例えばすべてチェストボイスで押しきれるフレーズであれば、無理にミドルボイスに切り替える事もありませんし、 換声点をうろちょろするようなフレーズが来た場合は、早めに裏声に切り替えて全部裏声で歌ってしまうのもありです。
実践でどう使っていくか
実践で使用する場合、ファルセット、ヘッドボイス、ミドルボイスに加え、声帯の閉じ加減、喉の開き加減を曲やフレーズによって臨機応変に使い分けていく必要があります。
ただ高音でミドルボイスを使えば良いという話ではありません。ミドルボイスという声の特性を理解し、どういう局面で上手く当てはまるかをよく考えましょう。
そのためには、他の歌手がミドルボイスをどう使っているかをよく研究する必要があります。
裏声に上手く切り替えられないフレーズを見つけたら、曖昧のまま放置せずに、どこから裏声に切り替えるべきなのか、どこまで地声で押し切るかなどをよく考えましょう。
トライアンドエラーを繰り返す事が、ボーカル技術上達の鍵です。